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靖国神社永代神楽祭の祝詞について



皆さまお気付きの方も多かったのではと思うものの、その事についてご説明致します。

従来は“71期生にしてみまかりし田結保の命 以下331柱の命“と奏上されておりましたが、今年より“71期生にしてみまかりし331柱の命“として、代表者の「田結保」の文言を削除することにしました。

その経緯はご遺族の村林様より71期の神々は戦死して神となられた時点で序列はなく、神として同列に扱われるべきで、田結の名のみを出されることは甚だ心苦しく、他の神々のご遺族に対して申し訳なく心が痛むとの申し入れがあり、この事は七一会合同慰霊祭の開始された頃より要望されていたとのことでありました。

國神社の永代神楽祭責任者 長倉権(ごん)禰宜(ねぎ)にご相談したところ、「団体扱いの場合、代表者名を出さぬのが標準的である」とのことでありました。

七一会発足時の代表的幹事であった金丸君の意見を質したところ「当時代表者名は必要と思っていて、代表者名を出さぬのが標準的とは全く承知していなかった。この際、ご遺族のご意向に従うべきと思われる。」との事。念の為身近な方々数名の意向確認かたがたご了解を得られたので、神社側と村林様へ御伝えをした。

会員の皆さまには事後承諾の形になったがご了解を頂きたい。また、71期の神々にもお断りをしていなかったが、ご遺族の皆様から個々にお伝え下されば幸せであります。 尚、この取り決めは公式の永代神楽祭の場に於けるものであり、その他の場に於いて迄代表者名の使用を阻むものではありません。

兵学校入校以来長年に亘って使用してきた71期の固有名詞であり、代名詞ともいうべき田結保さんの名前を削除して問題ないのかと。

私なりに思いつた理由づけは;
〇従来七一会当時の慰霊祭は七一会が決めて神社へお願いして実施してきたもので、主催者は七一会であった。 〇永代神楽祭として契約した後は主催者は國神社へ移り6/1は71期の神々の祭典として年中行事に組み込まれています。(我々の参拝有無に拘わらず永代に亘って続けられます。)この主催者の変った時点で祝詞も標準型に修正して戴いたと解釈すれば納得できると自問自答した。

更に一言付させて頂くと 今年新年に國神社へ参拝した日、境内を巡回中、予て聞き及んでいた事ながら、國カレンダー頒布会発行のカレンダーに田結保さんが取り上げられていました。改めて拝読した遺書は赤誠溢れた名文であり、一入感銘を新たにしました。
                                                    小野 蘭二