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旧海軍省訪問の各科少尉候補生の映像を発掘

 瀬戸内海西部での各科少尉候補生の実務実習が終了し、集団で状況、時の今上天皇(昭和天皇)に拝謁し、芝の水交社での永野軍令部総長、嶋田海軍大臣共催の壮行会があった
 
 こ
の時が我々のまさに出陣式であり、兵科、機関科、主計科の各候補生全員の集合写真を撮影したが、全員がそのまま戦地に赴いたので、配布されなかった。
 
 そして、今は取り壊された無くなった赤レンガの海軍省に嶋田海軍大臣を表敬訪問した。その時の光景が60余年たった時点でも私の脳裏に焼き付いている。
 平成21年、『NHKスペシャル』で『日本海軍400時間の記録』が3回にわたり放映された。これは戦後遅く海軍の元軍人、主として海軍軍軍令部に勤務していた生存者が『海軍反省会』の膨大な記録を元に編集されたものである。
 
 3部作であるこの 『日本海軍 400時間の証言』 の第1回 「開戦 海軍あって国家なし」が平成21年8月9日放映された。この原資は元海軍少佐平塚誠一さんのもの物置にあった『海軍反省会』での録音テープが発掘され、NHKが全225巻を入手、呉市海軍歴史科学館の館長戸高一成氏の参加を得て編集したものである。

 第2回目は『特攻』であった。

 『海軍反省会』の会合は昭和55年3月28日からおこあわれた」。

 この映像を見ていて驚愕した。まさしくあの時の光景であった。


 NHK解説者のアナウンスによると、「この時撮影された映像がある」と。
 その映像がこれであった。管理者はテレビに映し出された映像をデジカメで撮影しパソコンに取り込んで編集したものである。

 時の海軍大臣は開戦に踏み切った嶋田繁太郎大将、写真は左から、大臣室から出て、参謀たちに迎えられ、階段のロビーに立つ大臣。
場所は海軍省正面玄関奥の二階に上る階段手前である。階段下に居並ぶ若者は我々71期他の候補生達である。






 
 階下には兵学校出身候補生、機関学校出身候補生、経理学校終身候補生、総勢約900余名である。狭い場所に寿司ずめの状況にあったことが映っている。