菊水二号作戦
第四神雷特攻隊の出撃
特攻・(攻撃第七〇八飛行隊)沢柳彦士 |
海軍中佐 沢柳彦土
日向 39期飛学生 豊橋空 七〇一空 七六二空 攻七〇八
二〇年四月一四日戦死 二四オ二月
県立飯田中学校(長野) 父今朝太郎 母(死亡)
第五二分隊の弥山係 弓道係 |
一四日九州から索敵が行なわれ、午前九時過ぎ徳之島の一二五度一五〇浬に空母一隻を含む敵機動部隊を発見した。この目標に沢柳彦士大尉の指揮する第四神雷特攻隊の桜花七基、陸攻七機そして爆戦ニ一機が制空隊の紫電、零戦一二五機の掩護を受けて午前一一時三〇分から基地を発進していった。
直掩に当った紫電隊が喜界島上空に待ち受けていた敵戦闘機隊と交戦に入り、また零戦隊は指揮官機の故障や指揮の錯誤などが重なって引返していったため、制空の目的が適せられなくて、特攻隊の攻撃は成果が挙がらず突入を報じた桜花は一基だけであり、爆装戦闘機二機が突入した。
この日、敵部隊が沖縄周辺に四か群発見されていながら、敵の防御網の確立した時期でいかんともし難かった。桜花特攻隊は、全機未帰還であり、台湾沖航空戦でT攻撃部隊の誘導、戦果の確認に抜群の働きをした沢柳彦士大尉も帰ってこなかった。
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